「きりぎりす」

太宰治の「きりぎりす(短編集)」を読んだ。

最近ちょっとした太宰治ブームが(自分の中で)きていて、「人間失格」「斜陽」「走れメロス(短編集)」を読み、太宰治おもしろいじゃん!とネットで検索して、どうしても「畜犬談」が読みたくなり、購入した。

 

結論、「畜犬談」はめちゃくちゃ面白かった。オチまで良い。こんなに面白いならもっと早く読みたかった、とも思うが、若い頃に読んだら犬の扱いに憤慨して終わってしまったかもしれない、とも思う。

「日の出前」は少し陰鬱などうしようもない気持ちで読み進めた分、最後に「ひゃーーー!」となったが、まぁね…現代でも似たようなことあるよね…難しいね…と深く考えさせられた。

 

解説にも似たようなことが書かれていたと思うが、小説なのに、まるでエッセイを読んでいるような気分になる。面白い。もっと色々読んでみようと思う。

 

ちなみに、本を読むのは大好きなのだが感想文なぞ書くのは壊滅的に下手くそなので、どう足掻いても魅力的なレビューなど書けそうにない。

まぁ、本を読んだ感想が「楽しかった!」「面白かった!」だけだったとしても、それも正しい感想だよね、とは思っている。

ブログを始めることにした。

 

思い返せば、高校〜大学前半くらいまではブログをやっていた。仲が良い友達とは、手紙かメールかブログか、さもなくば個人HP(黒歴史)でやり取りしていた気がする。大学後半からはツイッターが主で、それも最近は特に呟くことがないなぁと放置し、今に至る。世代がバレそうである。

 

 

仕事に家事に育児に、日々頑張って生きてはいるのだが、気がつけば矢のように月日が流れて、えっ!?もうそんなに経ったの!?その間ずっと何してたっけ??と呆然とすることも多い。

日記というか雑感というか、思ったことをアウトプットする場があれば、何というか日々の暮らしへの感度?も上がるのでは?と思いつき、勢いで始めてみた。色々と自分ルールを決めてしまうと後で苦しくなるのは目に見えているので、気が向いたときにゆるゆる書いていきたい。

 

ちなみに、紙の日記にしないのは、家族には読まれたくないからである。面と向かって感想など言われた日には堪らない。Web上で、どこかの誰かが読むかもね、くらいの距離感がちょうどいい。自分としても、海に流したボトルメール、くらいのつもりで綴ろうと思う。